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    東京・荒川区で地元民に愛される老舗グルメ店6選

    東京の下町として知られる荒川区には、観光ガイドブックには載らない地元の名店が数多く存在します。都電荒川線が走る昔ながらの街並みには、創業から半世紀以上続く老舗が今も変わらぬ味を提供し続けています。

    今回は、地元民が日常的に通う本当に美味しい店だけを厳選してご紹介します。どの店も手頃な価格で本格的な料理が楽しめるのが魅力です。

    目次

    毎日でも通いたくなる町中華の名店

    光栄軒(町屋)

    ![光栄軒の店舗外観]

    1977年創業の光栄軒は、東京でも有数のボリュームで知られる中華料理店です。普通盛りのチャーハンでも約2.5合(お茶碗5杯分)、大盛りになると4合(お茶碗8杯分)という圧倒的な量が特徴です。

    店舗情報

    項目詳細
    住所東京都荒川区荒川2-4-3
    営業時間火~金:11:00-15:00、17:00-21:00 / 土・日・祝:11:00-19:30
    定休日月曜日
    アクセス都電荒川線「荒川区役所前」徒歩6分 / JR常磐線「三河島」駅徒歩8分
    価格帯チャーハン普通盛 750円 / 焼肉定食 850円(ランチ割引適用時)

    店内には有名人のサインが所狭しと飾られ、昭和の雰囲気が色濃く残っています。特筆すべきは、アルコールを注文すると提供される無料のお通しです。日替わりで豚カツや餃子などがサービスされ、これだけでも一品料理に相当するボリュームがあります。

    店主は毎朝5時半から仕込みを始め、1日200人以上のお客様に料理を提供しています。平日の14:30から17:00頃は比較的空いているため、並ばずに入店できる可能性が高くなります。

    中華飯店 一番(東尾久)

    ![海老チャーハンの盛り付け]

    テレビ番組「孤独のグルメ」でも紹介された一番は、本格的な四川料理が楽しめる隠れた名店です。店内には料理の鉄人として知られる陳建一氏の色紙も飾られています。

    店舗情報

    項目詳細
    住所東京都荒川区東尾久2-17-14
    営業時間火~日:11:00-14:30、17:30-21:00(土日祝の夜は17:30から)
    定休日月曜日(祝日の場合は火曜)
    アクセス都電荒川線「東尾久三丁目」徒歩3分 / 日暮里・舎人ライナー「赤土小学校前」徒歩10分
    価格帯海老炒飯 1,300円 / 海鮮春巻 800円 / ランチセット 1,100円

    名物の海老チャーハンは、プリプリの大きな海老がたっぷり入っており、1,300円という価格設定は良心的です。冷やし中華ごま味は富士山のような美しい盛り付けで、見た目にも楽しめる一品です。

    ランチタイムには5種類のメインから選べるセットメニューがあり、小鉢、スープ、サラダ、杏仁豆腐がついて1,100円とお得です。山椒の効いた本格的な四川料理を手軽に楽しめます。

    職人技が光る日本料理の名店

    手打ち蕎麦 うじいえ(町屋)

    ![ガラス張りの蕎麦打ち場]

    住宅街の中にひっそりと佇むうじいえは、新宿で長年修業を積んだ店主が故郷の町屋で開いた蕎麦店です。30年以上の経験を持つ職人が打つ外二蕎麦は、香り高く上品な味わいが特徴です。

    店舗情報

    項目詳細
    住所東京都荒川区町屋3-5-13
    営業時間水~日:11:30-14:00、17:30-22:00
    定休日月・火曜日
    アクセス千代田線「町屋駅」1番出口徒歩6分
    価格帯ランチセット 1,100円 / 穴子天せいろ 1,830円 / 鴨汁蕎麦 1,650円

    店内にはガラス張りの蕎麦打ち場があり、石臼で蕎麦粉を挽く様子を見学できます。せいろ用のつゆは本枯節のみを使用し、かえしと合わせて1~2週間寝かせることで、まろやかな味わいに仕上げています。

    夜は創作懐石料理も提供しており、厳選された日本酒やワインとの相性も抜群です。カウンター席と個室があり、一人でも気軽に立ち寄れる雰囲気も魅力のひとつです。

    尾花(南千住)

    ![尾花の店舗入口]

    ミシュラン一つ星を連続獲得している尾花は、東京のうなぎ店の中でも「東の横綱」と称される名店です。予約不可のため、開店前から行列ができることで知られています。

    店舗情報

    項目詳細
    住所東京都荒川区南千住5-33-1
    営業時間水~日・祝:11:30-13:30、16:00-19:30
    定休日月・火曜日
    アクセスJR常磐線・地下鉄日比谷線・TX「南千住駅」徒歩4分
    価格帯うな重(小)6,600円~ / うな重(大)7,700円~ / う巻き 1,800円

    ![うな重の盛り付け]

    ふわふわで口の中でとろけるような食感のうなぎは、他店では味わえない逸品です。畳敷きの大広間で提供される料理は、日本の伝統的な食文化を体験できる貴重な機会となるでしょう。

    うなぎが焼き上がるまで30分程度かかるため、う巻きやうざく、焼き鳥などを楽しみながら待つのがおすすめです。土日は特に混雑するため、確実に食べたい場合は開店1時間前から並ぶ必要があります。

    家族経営の温かさが魅力の焼肉店

    かくやき(町屋)

    ![手切りの厚切りタン塩]

    1975年創業のかくやきは、オモニ(韓国語でお母さん)が40年間守り続ける味が評判の焼肉店です。チェーン店にはない家庭的な雰囲気と、手作りにこだわった料理が地元民に愛されています。

    店舗情報

    項目詳細
    住所東京都荒川区町屋4-34-19
    営業時間月・火・金~日:17:00-22:15
    定休日水・木曜日
    アクセス千代田線「町屋駅」徒歩12分 / 舎人ライナー「熊野前駅」徒歩10分
    価格帯手切りタン塩 1,650円 / カルビ 1,450円 / キムチ盛り合わせ 850円

    すべての肉を機械ではなく手切りしているため、厚みがありボリューム満点です。特にタン塩は下味がついており、レモンなしでも美味しくいただけます。秘伝のタレに漬け込んだカルビも絶品で、甘辛い味付けがご飯にもお酒にも良く合います。

    ![手作りキムチの盛り合わせ]

    オモニ手作りのキムチやナムルは、40年間変わらない味を守り続けています。富士山の溶岩石を使用したロースターで焼く肉は、遠赤外線効果で外はカリッと、中はジューシーに仕上がります。

    毎日提供される「オモニの気まぐれサービス品」も楽しみのひとつで、常連客の中には祖父母の代から3代にわたって通う家族もいるほどです。

    おすすめの巡り方と予算プラン

    節約プラン(予算2,500円)

    光栄軒でチャーハンと無料お通しを楽しみ、午後は都電荒川線で街並みを散策。夕方に四川料理一番でランチセットを味わうコースです。都電荒川線1日乗車券(400円)を活用すれば、交通費も抑えられます。

    贅沢プラン(予算8,000円)

    昼はうじいえで職人技の蕎麦を堪能し、夕方から尾花で極上のうなぎを味わう特別な一日。事前に開店時間を確認し、時間に余裕を持って訪問することが大切です。

    グループプラン(1人4,000円)

    かくやきで焼肉を囲みながら、韓国の家庭料理とお酒を楽しむコース。手切りの厚切り肉と手作りキムチで、本場の味を堪能できます。

    訪問時のアドバイス

    これらの店舗の多くは現金払いのみの対応となっているため、事前に現金を準備しておくことが重要です。また、人気店では待ち時間が発生することもあるため、時間に余裕を持って訪問することをおすすめします。

    特に尾花のうなぎは焼き上がりまで30分以上かかることもあり、光栄軒や一番などの人気店は週末のピーク時には1時間待ちになることもあります。平日の開店直後や14時以降の時間帯は比較的空いているため、これらの時間を狙うのも良いでしょう。

    荒川区の老舗グルメ店は、観光地化されていない本物の東京の味を守り続けています。地元民に愛される理由は、変わらぬ味と温かいもてなし、そして良心的な価格設定にあります。都電荒川線に揺られながら、昭和の面影が残る街で本物の下町グルメを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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