荒川区の交通完全ガイド – 都電荒川線と便利なアクセス方法

東京の下町・荒川区に住んで早4年。最初は「荒川区って交通の便はどうなんだろう?」と不安でしたが、実際に住んでみると交通の便の良さに驚きました。都内唯一の路面電車「都電荒川線」をはじめ、JR山手線、地下鉄、新交通システムまで、13路線が集まる交通の要衝です。

今回は、荒川区を訪れる観光客の方や初めて訪れる方のために、地元民目線で効率的な移動方法と各交通機関の特徴を詳しくお伝えします。最初は路線の多さに戸惑いましたが、慣れてしまえば非常に便利な場所だと実感しています。

目次

荒川区の交通網概要

荒川区には13の鉄道路線が走っており、23区内でもトップクラスの交通利便性を誇ります。住む前は「下町って不便そう」と思っていましたが、実際は非常に充実していました。

交通手段路線数駅名特徴・活用法
JR線3路線日暮里、西日暮里、南千住、三河島山手線で都心直結、ただし通勤ラッシュは混雑
地下鉄2路線日暮里、西日暮里、町屋、南千住、三ノ輪表参道まで乗換なしでアクセス可能
都電荒川線1路線30停留場(三ノ輪橋〜早稲田)レトロな路面電車、観光にもおすすめ
京成線1路線日暮里、新三河島、町屋スカイライナーで成田空港直結
つくばエクスプレス1路線南千住秋葉原まで5分の高速アクセス
日暮里舎人ライナー1路線日暮里、西日暮里、赤土小学校前、熊野前無人運転の新交通システム

都電荒川線(東京さくらトラム)

都内唯一の路面電車で、2017年に「東京さくらトラム」という愛称が付けられました。地元の人は今でも「都電」と呼ぶことが多いです。

初めて乗った時は、車両の可愛らしさとゆったりとした時間の流れに魅力を感じました。山手線の慌ただしい雰囲気とは対照的で、心が落ち着きます。

基本情報

項目詳細補足
路線名都電荒川線(愛称:東京さくらトラム)地元では「都電」で通じる
運行区間三ノ輪橋 ⇔ 早稲田(12.2km)意外と長距離をカバー
停留場数30停留場荒川区内は12停留場
運行頻度平日:6-7分間隔 / 休日:7-8分間隔本数が多く利用しやすい
運行時間5:00頃〜23:30頃終電も比較的遅い
料金大人170円(IC168円)、小児90円(IC84円)都内の電車としては安価

荒川区内の主要停留場

三ノ輪橋 – 始発駅、ジョイフル三ノ輪商店街入口 → 商店街のやきとりが美味しく、よく立ち寄ります

荒川一中前 – ジョイフル三ノ輪商店街最寄り → 商店街散策にはここで降りるのがおすすめ

荒川区役所前 – 荒川区役所、光栄軒(中華料理)最寄り → 光栄軒のラーメンは地元民の定番、ただし混雑することが多い

荒川二丁目 – 荒川自然公園入口 → 桜の季節は特に美しく、お花見スポットとして人気

町屋駅前 – JR・地下鉄町屋駅連絡、町屋駅前銀座商店街 → 乗り換えに便利で、商店街も楽しめる

熊野前 – 日暮里舎人ライナー乗換 → 無人運転の新交通システムに乗り換え可能

宮ノ前 – あらかわ遊園最寄り → ファミリーにおすすめ、昭和レトロな遊園地

荒川車庫前 – 都電車庫見学可能 → 電車愛好家には興味深いスポット

都電荒川線の1日乗車券400円で1日楽しめるのも魅力。3回乗車すれば元が取れ、途中下車を楽しめます。

都電荒川線1日乗車券の詳しい活用法とおすすめスポットについては、こちらの記事でより詳しく紹介しています。

主要駅ガイド

日暮里駅

日暮里駅は5路線が集まる荒川区最大のターミナル駅です。成田空港からスカイライナーで直結しており、海外からの玄関口としても機能しています。実際に利用してみると、その利便性の高さを実感します。

路線名主な行き先利用上のポイント
JR山手線新宿、渋谷、原宿、東京駅方面通勤ラッシュ時は混雑するが都心直結で便利
JR京浜東北線上野、東京、品川、横浜方面横浜方面へのアクセスが良好
JR常磐線上野、松戸、柏方面上野公園まで3分でアクセス
京成本線成田空港、上野方面スカイライナーは快適で時間も正確
日暮里舎人ライナー見沼代親水公園方面無人運転システムを体験できる

主要観光地へのアクセス時間

  • 浅草:15分(上野駅経由)
  • 東京スカイツリー:20分
  • 新宿:20分(山手線直通)
  • 渋谷:25分(乗り換えなし)
  • 成田空港:36分(スカイライナー利用)

西日暮里駅

4路線が利用でき、特に地下鉄千代田線が表参道直通なのが便利です。原宿や表参道に用事がある時によく利用しています。

南千住駅

3路線の交差点で、特につくばエクスプレスで秋葉原まで5分というアクセスの良さが魅力です。周辺の尾花(うなぎ)は非常に美味しいですが、予約が必要です。

町屋駅

地下鉄千代田線と京成本線が交差する駅。町屋駅前銀座商店街の昭和の雰囲気が印象的で、手打ち蕎麦うじいえは地元の隠れた名店です。

コミュニティバス「さくら」

鉄道でカバーできない地域を結ぶコミュニティバスです。最初は利用頻度が低いと思っていましたが、実際使ってみると、細かい移動に重宝します。

基本情報

項目詳細利用のコツ
愛称「さくら」荒川区の木にちなんだ名称
運行路線南千住駅西口 ⇔ 町屋駅循環(約6km)広範囲をカバー
運行頻度1時間に1~2本時刻表の確認が必要
料金大人220円、小児110円(2025年4月改定)ICカードか、金額ぴったりの現金を事前に用意

※「汐入さくら」は2025年3月で運行終了

お得な乗車券・パス情報

都電荒川線専用

都電一日乗車券400円は非常にお得です。3回乗車すれば元が取れ、途中下車し放題なのでのんびり観光に最適。スマホアプリ版も利用可能です。

都営交通共通

都営まるごときっぷ700円はコストパフォーマンスが良く、都電・都営地下鉄・都営バス・日暮里舎人ライナーが乗り放題です。

効率的な観光ルート例

1日コース:都電荒川線満喫プラン

9:00 三ノ輪橋駅スタート → ジョイフル三ノ輪商店街散策(1時間) やきとりやおにぎりがおすすめ

10:30 荒川区役所前駅 → 光栄軒で昼食(1.5時間) 行列ができることが多いが、待つ価値あり

12:30 町屋駅前 → 町屋駅前銀座商店街散策(1時間) 昭和レトロな雰囲気を楽しめる

14:00 東尾久三丁目駅 → 中華飯店 一番でお茶(1時間) 地元の人に愛される店

15:30 宮ノ前駅 → あらかわ遊園(2時間) 大人でも楽しめる昭和の遊園地

17:30 大塚駅前 → 池袋・新宿方面へ

半日コース:谷中・日暮里エリア散策

13:00 JR日暮里駅スタート → 夕やけだんだん(30分)

14:00 谷中銀座商店街散策(1.5時間) 猫好きには特におすすめ

16:00 日暮里繊維街でショッピング(1時間)

17:30 夕やけだんだんで夕日鑑賞

交通機関利用時の注意点・マナー

日本の公共交通機関には独特のマナーがあります。最初は戸惑うことはあるでしょうが、慣れてしまえば快適な環境だと感じます。

基本的なマナー

  • 車内での通話 – 電話での通話は控える
  • 優先席 – 高齢者、障害者、妊婦、乳幼児連れの方に席を譲る
  • 乗車時 – 降りる人を先に、列に並んで乗車
  • 飲食 – 車内での飲食は原則禁止

ICカードの利用

PASMO・Suicaが便利で、都電やコミュニティバスでも使用可能です。海外のICカードは使用できませんが、駅でのチャージは簡単です。

まとめ:荒川区交通攻略の3つのポイント

1. 都電荒川線一日乗車券(400円)を活用

レトロな路面電車体験と効率的な荒川区内移動を同時に実現できます。3回乗車すれば元が取れ、30の停留場で荒川区の魅力を体験できます。

2. 日暮里駅を拠点にする

5路線が集まるターミナル駅で、都内でも有数の利便性を誇ります。成田空港からスカイライナーで直結し、山手線で東京中心部へも簡単にアクセスできます。

3. 都営まるごときっぷ(700円)で広域移動

荒川区内の都電・日暮里舎人ライナーと都心部の都営地下鉄・バスが1日乗り放題。東京の交通費を考慮すれば、効率的な移動が可能です。


都電荒川線一日乗車券を手に、東京の下町情緒と現代の利便性が共存する荒川区を満喫してください。最初は地味に思えるかもしれませんが、実際に来てみるとその魅力を感じられるはずです。

レトロな路面電車から最新の無人運転システムまで、多彩な交通手段が、あなたの東京体験を特別なものにしてくれるでしょう。また、都心に比べて人がゆったりしていて、心が落ち着くのも荒川区の大きな魅力だと思います。

ぜひ一度、のんびりと都電に揺られながら、下町の風情を感じてみてください。

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